姿勢矯正で顔のたるみを改善する簡単ストレッチ法
パソコンやスマホを使うときに猫背でいると、10代や20代でも頬のたるみやブルドック顔に近づいていきます。
老け顔・たるみの原因になる悪い姿勢を矯正する方法をお伝えします。
【目次】
●猫背だと頬がたるみやすい
●猫背であごを前に突き出した姿勢は危険
●姿勢の悪さによる悪影響はたるみだけではない
●正しい姿勢のとり方
・猫背チェックの方法
●姿勢矯正アイテム
●姿勢を良くする1分ストレッチ
●たるみケアエクササイズ
猫背だと頬がたるみやすい
パソコンやスマホを使う時間が長くなったことで、姿勢の悪い人が増えています。
特にちょっとした隙間時間に操作できるスマホをいじっているときの姿勢は、下を向いていたり猫背になっていたりしませんか?
また、パソコンによるデスクワークを行っている時、腰の力を抜き楽な姿勢をとっていませんか?
実はこれが「猫背」の原因となり、顔のたるみにつながります。
背中が丸くなりあごが突き出た姿勢は、体の歪みだけでなく顔、特に頬に下方向への力を加え続けるために「たるみ」を加速させる原因になっています。
そして恐ろしいのが、悪い姿勢が習慣化し、顔や身体のたるみが進行してしまうことです。
デスクワークなどで習慣化されてしまった姿勢は、そのまま普段の姿勢へと移行します。
歩いている時、家でくつろいでテレビを見ている時にも、猫背になっていることが多くなっていきます。
こうした毎日の生活習慣が、皮膚や顔の筋肉へ影響を与え続け、たるみを悪化させていきます。
効果的なたるみケア法は下記リンク先にまとめてあるので参考にしてみてください。
猫背であごを前に突き出した姿勢は危険
もっとも多い悪い姿勢は、頭部が前に出てくる姿勢です。
パソコンやスマートフォンなどの操作、車の運転など頭を前に突き出す機会が多いことから、現代のライフスタイルで起こりやすいとされています。
横から見たときに頭部が肩よりも前に出ていることが特徴で、誰にでも見極めやすいので、ぜひ一度チェックしてみてください。
猫背であごを前に突き出した姿勢だと、背中から頭、顔、首の前側にかけての筋肉などのバランスが崩れてしまいます。
まず頭の後ろ側の首筋が縮むことで肩のあたりの筋肉が縮みます。
そうすると首の前側の頬のあたりの筋肉が下方向に引き伸ばされます。
つまり顔の全面が下方向に引っ張られるので、特に頬のたるみが悪化し、ブルドック顔になります。
姿勢の悪さによる悪影響はたるみだけではない
姿勢が悪い状態で日常生活を過ごしていると、カラダに負担をかけて痛みや慢性的な疲労を抱えやすくなります。
肩こりや頭痛などがある場合は姿勢を矯正していきましょう。
普段の生活習慣において、
・片脚に体重をかけて長時間立つ
・座っている時に脚を組む
・ずっと携帯やパソコンの画面をのぞき込むように見る
といった癖がある場合、猫背が悪化してしまうので意識して直していきましょう。
正しい姿勢のとり方
悪い姿勢をとり続けることで、背中やお腹周りの筋肉が衰えるだけでなく、骨も歪んでしまいます。
まずは猫背になっていないかチェックしてみましょう。
猫背チェックの方法
壁側に背中を向けて立ちます。
壁に頭、背中、おしり、かかとをつけてください。
このとき、頭あるいはおしりを壁から離して立ったほうが楽、と感じる方は猫背の可能性が高いです。
いかがでしたか?
猫背になっていた方は、正しい姿勢を意識的に作り、背中の「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」を鍛えて腹筋背筋のバランスをとりましょう。
脊柱起立筋は背中をまっすぐ通っている筋肉です。
座っている時は最も猫背になりやすいため、意識して正しい姿勢を心がけることが大切です。
椅子に座るときは、足の裏をしっかりと床につけ、足首とひざは直角になるようにします。
骨盤をしっかりと立て、お尻の骨に体重を乗せるイメージで座ると、正しい姿勢を保ちやすいです。
正しい姿勢でいると、背中周辺の筋肉に刺激が与えられ、細胞が活性化して代謝のよい体質へと改善されていきます。
スマホ操作のときも、できるだけ下を向かないように意識しましょう。
悪い姿勢でのデスクワークやパソコンやスマホの利用が長時間続くと、上半身の筋肉が衰えていき、骨が歪んでしまいます。
そうすると肩甲骨が下がって全身のリンパ・血液の流れが悪くなり、老廃物が溜まって皮膚が重力に引っ張られてたるみます。
さらに血流が悪いと皮膚のハリや弾力をつくる細胞に栄養が行き届かないため、老化が進んで様々な悪影響が出てしまいます。
姿勢で顔がたるんでいく流れ
長時間のデスクワークや悪い姿勢でのパソコンやスマホの利用、運動不足
↓
背中の筋肉(脊柱起立筋・広背筋・憎帽筋など)が衰える
腰やお腹周りの筋肉(大腰筋・腹直筋・内腹斜筋)が衰える
骨が歪む
↓
筋肉の衰えによって全身のリンパ・血液の流れが悪くなり、老廃物が溜まって皮膚が重力に引っ張られる
↓
皮膚のハリや弾力をつくる細胞に栄養が行き届かない
↓
たるみ、二重あご、頬のたるみが起こる
姿勢を正し、「脊柱起立筋」や「僧帽筋」などの上半身の筋肉を鍛えることが、顔のたるみケアや美容・健康維持に繋がります。
姿勢矯正アイテム
セルフで矯正するために姿勢矯正バンドなどの器具を使う方法があります。
主に背中を引っ張るような構造か、胸を押し上げるようなタイプが多いです。
姿勢矯正バンドは、バンドを付けて生活しているだけなので、無意識に姿勢が崩れることがなく一人で矯正することができます。
ですが、バンドに頼りすぎてしまうと、バンドなしでは正しい姿勢を取れないということにもなりかねません。
姿勢矯正バンドでは筋肉が鍛えられないからです。
カラダに正しい姿勢を意識づける意味で短期的に姿勢矯正バンドを活用することはとても効果的ですが、長期的に使うことは逆効果になってしまう可能性があります。
できるだけ正しい姿勢を意識してその姿勢を維持するようにしましょう。
徐々に筋肉がついていけば、正しい姿勢を保つことが自然になってきますよ。
定期的に鏡などをつかって姿勢のチェックをしましょう。
姿勢を良くする1分ストレッチ
胸を開いて肩甲骨を引き下げると、頭や肩があるべき位置に戻ります。
両手を椅子の背もたれの後ろで組んで真下に下げて、胸を開いてストレッチすることで、猫背の改善や、猫背が原因の首や肩のこり解消に即効性があります。
仕事中の合間にもできる、椅子を使った1分でできるストレッチ方法をお伝えします。
姿勢を良くする1分ストレッチ
@椅子に深く腰掛けて、背もたれに寄りかかります。
A背もたれの後ろに両腕を回して、両手の指を組みます。
このとき胸が大きく、気持ち良く開いているか確認しましょう。
Bあごを引き、組んだ両手を床に向けてぐっと引き下げます。
胸がさらに開きます。
6秒間ぐっと力を入れた状態をキープしたら力を緩め、すぐにまた6秒間ストレッチ。
これを10回程度繰り返します。
このストレッチで体幹が整い、正しい姿勢を維持しやすくなります。
たるみケアエクササイズ
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という首を前後に曲げたり回転させたりする際に使用される筋肉があります。
側頭部から胸骨・鎖骨にかけて走行している筋肉で、首の横に位置します。
胸鎖乳突筋は緊張しやすく、デスクワーク時の姿勢など、頭が肩の位置より前に出た状態を長時間続けていると、頭を支えるために常に力を入れなければなりません。
そのため肩こりに似た症状や首の痛みや頭痛などを引き起こすこともあります。
胸鎖乳突筋の周辺にはリンパ管が多く存在し、むくみの原因となる皮下組織の水分を取り込む役割を持っています。
この働きが低下すると水分を取り込みにくくなり、結果、顔がむくむ原因となることも考えられます。
胸鎖乳突筋を鍛えるエクササイズ
@あおむけに寝ます。
A右側を向くように首を回転させます。
B顔の向きを右に固定したまま、頭を床から少し浮かせます。このとき、胸鎖乳突筋(首の横側)に力が入っている感じがすれば大丈夫です。
その状態で10秒間キープします。
反対側も同様に行います。
首の横にある胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)を鍛える簡単なエクササイズで血行が良くなると、顔のむくみやたるみだけでなく、肩のこりや頭痛の改善も期待できます。